初開催のAGカフェ、テーマは壁新聞づくり!
Project report レクリエーション 学び ヘルスケア キャリア
[ 19.07.18 ]
春から2年目に入った、宝島社「GLOW」と朝日新聞社のAging Gracefullyプロジェクト。今年度は、活動をより多くの方に知っていただくため、寄り合い形式のイベント「AGカフェ」を定期開催していきます。ミドルエイジの女性たちが、職場や家庭での役割を離れた一個人として、同世代の方たちと対話しながら、自身や社会のこれからを考える場になればと企画しました。
初回のAGカフェは5月21日(火)夜に、渋谷の朝日新聞社メディアラボ分室で開催。首都圏在住の主婦や学生、会社員の女性6人が参加しました。AGプロジェクト事務局の大平洋子・GLOW編集長のあいさつに続き、ワークショップ「令和の注目ニュースでまわし読み新聞をつくろう!」がスタート。
「まわし読み新聞」は、大阪在住のコモンズ・デザイナー、陸奥賢さんが考案したコミュニケーション遊びです。参加者がそれぞれ、気に入った記事を切り抜き、模造紙に貼り付けて壁新聞をつくるというもの。お互いの興味関心や視点を知るきっかけづくりとして、教育現場や企業研修などにも活用されています。」
会場には最近の朝日新聞や他紙、朝日新聞出版の「AERA」を用意。参加者ははさみを手に、記事や広告を30分ほどかけてスクラップした後、切り抜いた理由を、自己紹介や自身の興味関心、経験談をまじえつつ紹介しました。
ある患者の闘病記を切り抜いた女性は、自身も育休から復職後にだるさが続いたエピソードを披露。様々な検査を受けた結果、体内の貯蔵鉄が不足することによる貧血だと判明し、「一般的な血液検査では分からない〈隠れ貧血〉だと診断されました。新聞でももっと、こうした情報を取り上げてもらいたいです」と語りました。
健康や食をテーマにした記事への関心は高く、別の女性はケールの写真を切り抜き「青汁の原料ですが、コールスローのようにして食べてもおいしい」とコメントしました。また、とある乳酸菌の新聞広告を切り抜いた女性は「乳酸菌は種類が色々ありすぎて、どんな効能があるのか、何が自分に合うのか知りたい」と語りました。
また、ある女性は子どもたちが成人して手が離れたのを機に、自分自身の学びに時間を使いたいと考え、日々、面白そうな講座やイベントを探していてこのワークショップを見つけたと自己紹介。「最近の日課は、我が子と同じ名前の若手力士の応援です。とにかくケガをしないように、毎日祈るような気持ちで見ています」と、切り抜いた大相撲の取組表を手にいきいきと語りました。
ほかにも、人生相談の記事や、「タクシーを誤って予約した場合のキャンセル料はいくら?」「高齢者の運転免許返納」など、バラエティーに富んだ記事が切り抜かれました。その後、記事を模造紙に貼り付けて、皆で見出しやコメントをつけ、「Aging Gracefully新聞」が完成! 記事を媒介にすることで初対面の人同士でも話が盛り上がりました。