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リアルにエビでタイを釣る
ワーケーションin熊本県上天草市 Day2
Project report トラベル キャリア ライフスタイル グルメ レクリエーション
[ 21.12.27 ]
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リモートワークが広がる中、旅先で仕事をしながら休暇も楽しむ「ワーケーション」が注目されています。
AGプロジェクト事務局は10月、熊本県上天草市が実施した4泊5日のワーケーションモニターツアーに参加。その模様をお届けします。
〈Day2・10月26日〉
この日は午前中が釣り、午後がワークタイムの日程です。
まずは朝6時、DXコンサルタントの中村祐介さん、フリーライターのIさん、ファッション誌編集者のKさん、「藍の村観光」の藤川護章社長と共に維和島へ。
海にかかる橋を2つ渡って15分。釣りができる民泊施設「釣耕苑」で、マスター・鬼塚泰英さんの妻・靖子さんが甘辛く煮たタコと、ちりめんじゃこのおにぎり弁当を用意して迎えてくれました。
直江さんからも差し入れが。熊本県民のソウルフード「ちくわサラダ」です。ちくわの穴にポテトサラダを詰めた天ぷらで、かなりボリューミー。
マスターの鬼塚さんからは、「ミカン、きれいなのを選んで持っていってね」とご指示が。玄関先のかごには、小ぶりで、ところどころ日焼けしたミカンがどっさり。「お金を出して買うことはない」という、昨日聞いた言葉が腑に落ちました。
7時過ぎに出発。穏やかな内海には、いたるところにいけすがあります。「あれはフグ」「あっちはカキ」と鬼塚さん。
上天草は養殖漁業がさかんなのです。釣りスポットとしても魚種が豊富で、タイにヒラメ、チヌ(クロダイ)、ガラカブ(カサゴ)、タチウオ、ハモ、コノシロにタコなどなど……。
熊本県内では釣りと言えば天草地方だそうで、釣り好きの人にとっては絶好のワーケーションサイトかもしれません。
山あいから昇る朝日を背に、船はスピードを上げて外海へ。舳先に座って潮風に吹かれ、おにぎりを一口。たこの甘みが広がります。
8時に釣りポイントに到着。「さあ、じゃんじゃん釣りましょう!これがエサですよ」と、鬼塚さんが示したクーラーボックスには、芝エビがどっさり。普通に食べられるエビを……と、もったいなさがよぎりますが、リアルにエビでタイを釣るという初体験へのワクワクが勝りました。
テンヤ釣りという手法で、おもりのついたカギ状の針をエビの腹からかけ、背中が一直線になるよう固定します。でも、ピチピチうごくエビに、なかなか針がかかりません。若干の船酔いもあってまごついていると、鬼塚さんが「次はきっとできますよ」と励ましてくれました。
エビを取り付けたら、釣り糸を深さ30~50メートルの深さまで垂らし、さおをゆっくり上下にゆらして獲物を誘います。
時折、船を移動させつつ1時間ほど。中村さんが一番乗りで20センチ強のタイを釣り上げました。藤川社長もカサゴを2匹、Kさんは特大のチヌを1匹、私は小ぶりのタイを2匹ゲット。誰かが釣り上げるたびに撮影大会になりました。これが職場の仲間だったら、リモートワーク中のコミュニケーション不足も一気に解消し、結束感が高まる気がします。
あっという間にお昼に。残念ながら釣果がなかったIさんは、鬼塚さんの指導のもと、船を操縦して戻ります。
お昼は釣耕苑の、お仏壇のある広い和室でいただきました。大きな座卓を皆で囲むと、何だか田舎の親戚のうちに来たような感覚に。ランチは「鯛そうめん」。薄味で炊いた鯛の煮汁とそうめんが絡んで絶品でした。
昼食には、2年前に地域おこし協力隊員として上天草に着任した「維和島振興協議会(通称・いわらぼ)」代表の星野真理さんと、同じく隊員として今秋着任したイタリア出身の映像クリエイター、エンリコ・チックさん、 島民で工房「蔵々窯」を営む陶芸家の許斐良助さんも加わり、自己紹介が始まりました。
エンリコさんは日本在住8年。東京で動画制作をする傍ら、上天草に外国人観光客を誘致するためのサイトを制作中とのこと。「ここにはメジャーな観光地にはない、豊かな日常があって、来るとほっとします。そのすばらしさを、外国人目線で伝えたい」と語ります。
鬼塚さんは「中学校で校長をしておりました」。釣りの時のコーチ目線の励まし方は、先生だったからなのか!と納得しました。
ワーケーションの合間に、地元の方々と食事をしたりしながら交流する機会があるのはいいなと思いました。地域の様子や課題がよく分かり、ぐっと身近に、自分の居場所のように感じられるようになる気がします。「関係人口」というのはこうして広がっていくのかも知れません。
午後はワークタイム。車で10分の維和桜公園へ。
公園の一角にある陶芸家・許斐さんの 工房「蔵々窯」の隣接するカフェを仕事場に使わせていただきました。
天草地方は陶石の産地で、国内生産量の8割のシェアを占めます。白さに濁りがなく絵付けが映え、有田焼や波佐見焼、清水焼の原料として使われているとのこと。
この日は、許斐さんの陶芸家仲間の田口和代さんも来ていました。熊本市の金峰山にある工房「KAZU窯」のオーナーです。
保育園で働いていた20代半ばに陶芸を始め、いつしか陶芸家を志すように。子育てをしながら制作を続け、現在は個展や陶芸教室も主宰しています。その生き方はまさにAging Gracefully!
原稿やメールを書いて夕方まで過ごしました。
夕飯は再度、釣耕苑へ。カサゴの唐揚げや鯛の塩焼きなど、今朝の釣果を堪能しました。私は夕飯を途中で抜け出し、翌日の夜に開催するオンラインイベントの準備で、藤川さんが経営するお土産品販売店&カフェ「リゾラテラス」へ移動しました。ご飯、もう少しゆっくり食べたかった……。
<Day3に続く>