「お疲れ」「老け」しらずのツヤ肌ベースメイク術
<おさえるべきポイント編>
GLOW presents メイク ハウツー コスメ
[ 22.03.14 ]
マスクの影響で、ベース作りを怠っていませんか?
露出した部分にも老け見えさせるノイズは出ているし、 洒落たメイクも美しい土台あってこそ。
見た目印象を大きく左右する肌の作り方、この機会に見直しを!
\教えてくれたのはこの人!/
- 岡野瑞恵さん
数多の人気女優の魅力を、メイクで増幅させてきた美のカリスマ。確かなメイク理論とテクニックで洗練された美を描き出し、大人向けの提案も大好評。端正なベース作りにも定評あり。
“手はかけつつ薄塗り”で大人の肌はキレイにキマる
どんなに洒落たメイクをしても、肌というキャンバスが荒れていては台無し。隠したい部分の多い大人の肌だから、マスクをしているからといって手抜きはできません。ただし、厚塗りは厳禁!と岡野さんは指摘します。
「もう少し年を重ねるとハイカバーにした方が素敵に見えますが、GLOW世代は“アラを隠しすぎると実年齢より老けて見える最後の年代”なんです。ベースを塗りすぎると素肌の質感が消え、立体感まで損なわれてしまう。パーツもちまっと小さく見えるからポイントメイクまで濃くなり、結果、老け見えが加速してしまいます。調子のいいところは極力隠さず、質のいいアイテムの特性をうまくいかしながらミニマムにカバー。でも、きちんと手はかける、が大人のルール。薄く作っておけば崩れにくくなるから、マスクをした時にも都合がいいんです。あと、大人の肌作りに絶対的に欠かせないのが、肌の透明感やみずみずしさ、メリハリを司るツヤ。下地、ファンデ、ハイライトなどで必ず忍ばせ、明るく輝く肌に仕立てて」
\岡野さん伝授/
大人が絶対おさえるべきポイント
1.「ベース厚塗りは顔のパーツを消す行為!」
「いろいろ塗り重ねて素肌を隠せば隠すほど、本来あった顔立ちの陰影が消えていき、立体感が損なわれて平坦な老け顔に見えてしまいます。できる限り薄作りにして、生肌の持つニュアンスやメリハリをいかすようにしましょう」
2.「小鼻の影は老け見えポイント」
「小鼻のまわりはくすみや赤み、毛穴などが目立ち、きちんとカバーしてあげないと清潔感がなくなってしまう。動きの少ない部位なので、ここに現われる肌悩みはファンデでしっかり隠して、洗練された肌印象に仕上げてください」
3.「シェーディングで輪郭のゆるみをカモフラ」
「ゆるんできた大人のフェイスラインには、ひとはけのシェーディングが必要。肌に溶け込むような淡い影色で、入っていることがわからないくらいに薄く、スーッと。それだけで、輪郭が締まり、顔立ちも美しく見えるはずです」
4.「顔でいちばん動く目尻・口角まわりはどこよりも薄く」
「目尻、口角の下などは、顔の中でいちばん動きが多く、ヨレたり崩れたりしやすいパーツ。厚く覆うとファンデが溜まりやすく、清潔感を損ないます。とはいえ、くすみや赤みも目立つ部分なので素にはせず、極薄でカバーして」
5.「目の下の三角ゾーンさえキレイなら美肌印象に」
「面が広く、パッと目につく目の下の三角ゾーンは、重要な美肌ポイント。ここさえキレイにしておけば美肌印象に見えるので、肌作りの重点課題に。特に目立つクマは厚みでなく色の効果を使って、上手にカモフラージュを」
6.「ツヤ玉ハイライトで肌鮮度UP」
「ウエット系のハイライトを入れることで、みずみずしい肌の持つ濡れ感、透け感や立体感をリカバリー。上向きに盛り上がった形状に入れることで、頰にパンとハリが出て、リフトアップしたように見える効果も得られます」
“目につくノイズは消去しつつ
素肌が持つ生命感は息づいている
そんな肌が、GLOW世代に心地いい”
ワンピース6万4900円(ペレック/タク&コー) ピアス2万8600円(ラミエ) リング〈人さし指〉11万7700円、〈薬指〉10万2300円(ともにマリハ)
出典:「GLOW」2022年3月号
撮影=吉田 崇 ヘア&メイク=岡野瑞恵 スタイリング=永岡美夏 モデル=クリス-ウェブ佳子 取材・文=山本葉子