「お疲れ」「老け」しらずのツヤ肌ベースメイク術
<コンシーラー&ハイライト・シェーディング編>
GLOW presents メイク ハウツー コスメ
[ 22.03.28 ]
\教えてくれたのはこの人!/
- 岡野瑞恵さん
数多の人気女優の魅力を、メイクで増幅させてきた美のカリスマ。確かなメイク理論とテクニックで洗練された美を描き出し、大人向けの提案も大好評。端正なベース作りにも定評あり。
step コンシーラー
厚みではなく色でカバーするのがポイント
厚みがあってメイク感が強いコンシーラーこそ、最小限の使用で最大の効果を狙っていきます。
「目立つ部分にあるクマ隠しには、特に注意が必要。肌色の厚みでカバーしようとすると、もっさり厚化粧な印象になってしまします。先にオレンジの色補整効果でカモフラし、その上を肌色でぼかせば、ぼってり厚くならず上手にカバーできますよ。シミなどはファンデによるカバーで十分だと思いますが、濃くて目につく場合はピンポイントでのせましょう」
1.オレンジの補整効果でクマの印象を薄くする
色補整効果のあるオレンジ系コンシーラーを、ブラシでクマにのせる。目の下全体にのせると厚塗りになるので、目頭下の影の濃い部分から始め、フェイドアウトするようにのせ、指で叩きなじませる。
2.肌色コンシーラーをぼかしのせ肌と同化!
自分の肌と合う色のコンシーラーを重ねのせ。ぼかし専用のブラシにコンシーラーを薄く取り、毛先だけを軽くあてながら左右に細かく振り、エアーブラシをかけるようにぼかしのせる。
“Okano's Recommend”
左:美しいツヤを纏いつつ自然に肌悩みをカバー
右:ぼかして溶け込ませてプロ級仕上げ!
<左>肌と同化するようなテクスチャーと色味は透明感が高く、自然に一体化して色ムラや凹凸をカバーできる。付属のツールも充実。
トーンパーフェクティング パレット 02 4950円(コスメデコルテ)
<右>ふんわりした毛先でコンシーラーを自然にぼかすことができ、エアーブラシをかけたようなスムーズな仕上がりに。
ラディアントクリーミーコンシーラーブラシ ♯10 3960円(NARS JAPAN)
step ハイライト・シェーディング
このひと手間が肌のクオリティを格段に引き上げる!
薄塗りでベースを作っても、素肌のみずみずしい質感や立体感は少し削がれてしまうもの。そこで、それを彫り起こすひと手間が必要になります。
「上向きに盛り上がった形状に入れた練り系ハイライトで、みずみずしくハリに満ちた肌を表現。3の字に入れたシェーディングは、緩んだフェイスラインをほどよく引き締めます。パッと見ではわかりづらい隠しワザで、格段に肌のクオリティが上がるはず!」
ハイライト
盛り上がり形状にのせてハリを表現
ウエットなクリーム系のハイライトを指に取り、頰のピークに上が盛り上がった勾玉状にのせ、周囲を軽く叩いてなじませる。頰骨に沿って逆にたわんだようにのせると、顔がたるんで見えるので注意。
“Okano's Recommend”
肌の鮮度を高める、濡れツヤハイライター
(C)CHANEL
サテンの輝きに満ちた淡いピーチカラーで、デューイなツヤをプラス。肌のうるおい感や透明感、顔立ちの立体感を高める。
ボーム エサンシエル スカルプティング 6050円(シャネル)
シェーディング
濃すぎない影色でさり気なく引き締め
影色パウダーをブラシに取り、ティッシュで量を調整。生え際には斜めに入れ込むようにして少しずつのせ、嚙み合わせの所で少しだけ内側に入れてから、アゴまでスーッと下ろす。
“Okano's Recommend”
シルキーマット質感で立体的な深みを演出
軽いフォーミュラのマット質感で、望みどおりのコントゥア効果をもたらす。ボタニカルオイル配合で、乾燥しにくいのも大人向け。
マットブロンズパウダー 5240 4840円(NARS JAPAN)
出典:「GLOW」2022年3月号
撮影=吉田 崇 ヘア&メイク=岡野瑞恵 スタイリング=永岡美夏 モデル=クリス-ウェブ佳子 取材・文=山本葉子