トップ / コラム / 吉田羊の「My Life, My Grace」vol.1 優雅さは、心の平安から。人を喜ばせるために、まず自分から、生きることを喜びたい。

吉田羊の「My Life, My Grace」vol.1
優雅さは、心の平安から。
人を喜ばせるために、まず自分から、生きることを喜びたい。

Special

[ 18.04.23 ]

by Aging Gracefully

私もあなたも、この国で生きて輝く女性のひとりーー。
さまざまな年代の103人の女性たちとともに、撮影に臨んだ女優・吉田羊さん。
大人として優雅に歳を重ねるための自分なりの方法を、今、見出しつつあるといいます。

より等身大に、自然体に生きられる時代

「熱い」撮影でしたね。多くの方々が発する熱気を、すごく感じました。2020年の日本では、実に2人に1人の女性が50歳以上になるということですが、実際にああして、1歳から90代までの女性たちの中に立ってみると、この世の中で、自分の年代が中心になりつつあるのだなということを、ひしひしと感じました。
今、私がお仕事をさせていただいている世界でも、40代、50代の女性たちで、素敵に歳を重ねている方がとても多いなという印象を持っています。あるときまでは本当に、若さこそがすべてであり、若さこそが正義!というような風潮があったと思いますが、今は、歳を重ねてもこんなに楽しく、元気に輝いている人たちがたくさんいるんだよということを、メディアが活発に取り上げ、世の中も注目している。より等身大であり、自然体であるということの心地よさが、大きく謳われている時代だなと思います。そういう意味では、女性がより生きやすくなってきた、と言えるのではないでしょうか。

アンチではなく〝レイヤー・エイジング〟を

実際、私が今、世に出られているのも、そうした状況にうまくはまっているからなのでしょうね。30歳を過ぎてから映像作品への出演を始めて、こうして居場所を作っていただけていることは、20代の私では叶えられなかったこと。それが今、こうして叶っているのは、やはり今の年代の私が必要とされているわけで……。そう考えると、歳を重ねることは決して怖いことではないし、重ねたら重ねただけ、そのときのその人のよさが発揮される可能性がある。そんなふうに思えます。 女優という仕事がまさにそうで、年齢を重ねたら重ねただけ、その年代の役ができるという選択肢が増えてくる。でもそれは、女優だけの話ではなくて、本当は世の中で生きている女性の方々すべてに言えるんじゃないでしょうか。加齢に抗うアンチ・エイジングではなく、言葉にするなら、〝レイヤー・エイジング〟でしょうか。時を送る中で、人やものに出会い、影響を受けて変化していく自分を毎日少しずつ、木の年輪のように重ねていく。歳を取るということは、決してすり減っていくことではなく、少しずつ自分に厚みをつけて強くなっていく、そういうことなんじゃないかと思うんです。

自分を喜ばせる「選択」を、常にする

〝Aging Gracefully〟——優雅に歳を重ねるって、いい言葉ですよね。優雅さ、というものをイメージしたとき、真っ先に浮かぶのは、私が生きていく中で何よりも大事にしている〝心の平安〟。どんなに体が元気でも、心が平穏でなく弱っている状態では力が出ないし、前向きに物事を捉えられません。
加齢という状況は、どうしてもネガティブに捉えられがちですが、そんな中でも心の平安を保つためには、「どんな状態にいると嬉しいのか」「何をしたら自分が喜ぶのか」を、常に我が身に問いかけ、そうなれるように、目の前の物事を選択していくこと。そうしていることで、心の平安、そして優雅さが保てるような気がしています。
女優は、作品を通して人を喜ばせるのが仕事。それを続けていくためには、まず自分が健康で、喜んでいなければと思って、日々、取り組んでいます。

撮影=横浪修、ヘア&メイク=yoco、スタイリング=梅山弘子、取材&文=大谷道子

よしだ・よう
福岡県生まれ。20代に舞台女優としてデビューし、30代で映像へ活躍の場を広げ、連続テレビ小説『純と愛』、ドラマ『HERO』などで注目を集める。最近の出演作にドラマ『コウノドリ』、映画『ボクの妻と結婚してください。』、舞台『子供の事情』など。映画『ラブ×ドック』『コーヒーが冷めないうちに』『母さんがどんなに僕を嫌いでも』の公開が控える。
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