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自分の中のピュアな部分は、
変わらずに持ち続けたい

[ 18.08.28 ]

by GLOW

「Aging Gracefully—わたしらしく輝く」は、充実の40代をありのままに生きる女性たちのキャッチフレーズ。しなやかに、軽やかに大人の階段を上っていた篠原涼子さんが最近、仕事を通じて再発見した〝自分らしさ〟とは?

「昔のまんまだね」
そう言われるのが、誇りです

シリアスなドラマからコメディまで、幅広い役柄を演じる女優として、キャリアを重ねている篠原涼子さん。その出発点ともいえるのが、歌手として日本の音楽シーンに躍り出た1990年代。この夏の終わりに公開される最新主演映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』は、韓国で大ヒットを記録した『サニー 永遠の仲間たち』を、日本の90年代に高校時代を過ごし40代を迎えた女性たちを主人公としてリメイクした作品。物語に登場する、いわゆる〝コギャル〟文化華やかなりしあの頃は、篠原さん自身が数々のヒット曲で彩った時代でもあった。
「私自身はコギャル世代より少し上。10代後半にはもうこの世界に入っていたので、元気な彼女たちを少し遠くから眺めていた感じ、でしたね。でも、実際に作品を通して向き合ってみると、決して特殊な現象ではなくて、むしろ『ああ、青春って、いつの時代も同じなんだなぁ……』と。女子高生時代のキャストたちの姿を見ながら、自分の昔の友だちのこと、遊んでいた頃のことを懐かしく思い出していました」

あえて1ヶ所、しかも先端。ミニマムな赤をスパイスに。
「ジャケットはあえて肩掛けしたのが、またおしゃれ。まねしたいです」と篠原さん。
ジャンプスーツ6万6000円(カルメイヤー/アパルトモン 青山店) レザージャケット8万6000円(シシ/ビームス ウィメン 渋谷) パンプス4万6000円(ペリーコ/アマン) 帽子2万4000円(ジャネッサ レオーネ/ノーブル コレド日本橋店)

10代の頃の篠原さんは、曰く「『ひょうきんだね』って言われる子」。
「いつもわりと人を笑わせてて、たまに静かにしてると、『あれ? 今日、涼子いないの?』って言われるタイプ。家にもいつも誰かが遊びに来ていて、私がいないのになぜか父が友だちと一緒におやつを食べてたり(笑)。おかしいですよね。映画と同じように、仲良しは6人くらいのグループで、皆でカラオケに行ったりして、楽しかったなぁ」
今も当時の友人たちと、折に触れて交流しているという篠原さん。10代から大人に囲まれ、仕事一途の青春時代を送ってきたのに、周りからは「ぜんぜん変わってないね」と言われるらしい。
「そうなんですよ。昔のまんまだって。本当は、友だちに会って話したりしているうちに、自然とあの頃に戻ってしまうからだと思うんですが、でも、もしかして根本的には変わっていないのかも……その辺、不器用なのかもしれません」

シンプルな深紅のドレスをジュエリーで彩る。
カットの美しいワンピースは、「顔や肌がきれいに見えますね」と、篠原さんも絶賛した大人色の一着。
ピアス(ピンクトルマリン×22KYG)92万2000円(マリーエレーヌ ドゥ タイヤック/MHT) ワンピース3万4000円(カーレム/ノーブル コレド日本橋店)

経験を積んでも、いつでも
素直な自分でいられるように

年を重ねて、女優として、家庭人として、多忙な中にも充実を噛みしめる日々。「基本的には、家のことをやるときはしっかり没頭して、仕事のときは割り切って仕事に集中しているので、切り替えは上手な方だと思います」と篠原さん。それでも、自分の〝裸の部分〟は大事にしたいと言う。
「変えようとしてもきっと変わらないだろうし、変えたくもないと思いますね。もちろん、仕事に対する意識は高くしていきたいし、子育てや家族の環境をいい状態にすることに対してはきちんと取り組んでいきたいと思いますけど、それでも、自分の中のピュアなところは保っていたい。年齢を重ねていろいろな経験をするのは大事なことですが、だからこそいつでも、ちゃんと素直な自分で、変わらずにいられたらいいな、と……。そうでないと、いろいろな役を演じる仕事は、きっと成り立たないと思うんです」

揺れる黒、魅せる赤。最上級のシンプルコーデ。
「デニムでも、すごく女性らしく着こなせそう」と篠原さん。仕上げの唇には、艶やかなチェリーレッドを。
オレンジリング(ファイヤーオパール×22KYG)48万円、ピンクリング(ピンクトルマリン×22KYG)54万2000円(ともにマリーエレーヌ ドゥ タイヤック/MHT) ブラウス6万8000円(ニリ ロタン/エーピー ストゥディオ/ニュウマン シンジュク) デニム2万3000円(アッパーハイツ/ゲストリスト)

映画の中では、10代のキャストたちとともにダンスにも挑戦した篠原さん。時代が違っても変わらない青春を、まさに体現する場面では、感動とともに味わったことがもうひとつあったという。
「とにかく、若い子たちと私たち大人キャストとの体力の差! どんなに長い時間、激しく踊っても、彼女たち、ちっともハーハーいわないんです。次のカットに移るときも、すぐに立ち上がって『イェイ、行こう!』って。私たち、隣でゼーゼー言いながら『お願い、もうちょっと時間を……』『なんか鼻、膨らんでない?』とか言ってるのに(笑)。あれは本当、ショックでした」
反省(?)を込めて、今年は体力づくりに励もうと、心に決めているそうだ。
「ヨガと筋トレは続けているので、あともうひとつ、去年、映画で共演させていただいた吉永小百合さんにあやかって、水泳を始めようかなと。吉永さんは45歳から始められたそうなので、私も45歳になる8月から……って、ちょっと自分に猶予、与えすぎですか?」

出典:「GLOW」2018年9月号
撮影=柴田フミコ スタイリング=安藤眞理 ヘア&メイク=岡野瑞恵<storm> 取材・文=大谷道子

篠原 涼子 Ryoko Shinohara
1973年生まれ。この夏は舞台『アンナ・クリスティ』を東京・大阪で公演(大阪は8/3-5、梅田芸術劇場)。映画『SUNNY強い気持ち・強い愛』は8/31から全国公開。11月には東野圭吾のベストセラー小説の映画化作『人魚の眠る家』が待機中。
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