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アクティブでいられるように
心の風通しをよくしておきたい

[ 18.12.28 ]

by GLOW

より優雅に、よりしなやかに、新しい年齢の重ね方を考える「Aging Gracefully-わたしらしく輝く」はGLOWの年間プロジェクト。役者として、ブランドディレクターとして活躍する板谷由夏さんの、清々しくバイタリティあふれる美しさの秘密に迫ります。

大人にとってファッションは
その人自身を表すものになる

 2015年に自身のブランド『SINME』を立ち上げ、ディレクターとしても活躍する板谷由夏さん。ブランドの主力に据えるほど深い“デニム愛”の持ち主でもあり、大人にとって一番頼りになるアイテムと断言。
 「ファッションは年齢を重ねると、どんどん削ぎ落とされてその人自身を表すものになっていく。何を着るかということよりも、キャラクター勝負になると思うんです。ジーンズは着る人を絶対に選ばないし、職業やライフスタイル、洗濯の仕方など、その人に寄り添ってどんどん色やシワ、表情が変わっていくのが面白い。その人なり、年齢なりの似合い方をするし、いろんなコーディネートが楽しめるので、大人にとって自分を表現するきっかけになるアイテムなんじゃないかな。私もそんな着こなしができるお婆さんが目標」

リュクスなファーブルゾンで、デニムスカートをエレガントに
「タイトスカートだと背筋が伸びる感じがしますね。ファーブルゾンとの華やかな組み合わせは大人ならでは」
ブルゾン48万円(アパルトモン/アパルトモン 青山店) ニット1万9000円(エーピー ストゥディオ/エーピー ストゥディオ ニュウマンシンジュク) スカート2万9000円(マザー/サザビーリーグ) 靴6万9000円(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス) ピアス6万8000円(マリハ/ショールーム セッション) ブレスレット17万7000円(トムウッド/ステディ スタディ)

 役者としては2018年4月には42歳にして初の主演舞台『フォトグラフ51』に臨み、また新たなフィールドに挑戦。9月いっぱいで区切りを迎えたキャスター業も、ブランド立ち上げも、それまでの経験やスキルが通用しない未知の世界に飛び込むのは相当の覚悟とパワーが必要だ。それでも、彼女は壁を颯爽と乗り越えていく。その原動力の手がかりはブランド名にあった。
 「『SINME=新芽』は“人はいくつになっても新しいことを始められる”という思いを込めて名付けました。30代後半に自分で何かを始めなくちゃとすごく焦っていて、それでもなかなかきっかけがつかめずに苦しんでいたんです。そこから抜け出すための自分の決意であり、同世代の人たちへのメッセージなんです。ゼロから始めることは確かに大変だけど、ガチガチに凝り固まっていくのはもっと避けたい。何かに依存すると身動きが取れなくなるから、やっぱりアクティブでいないとね。そう思って動き続けていればどんどん出会いはあるし、物事はちょっとずつでも進んでいくと信じています。いつもさらさらと流れていられるように“風通しよく”していたいし、心の筋肉をつけてもう少しタフさが欲しいとも思っています」

ユーズドライクなジーンズを、端正なコートでクールに纏う
「ショートジャケットを合わせたくなるところですが、あえてロングを選んだところが新鮮です」
コート22万円(マディソンブルー) キャミソール2万2000円(エーピー ストゥディオ/エーピー ストゥディオ ニュウマン シンジュク) ベルト付きデニムパンツ5万5000円(ビー サイド/エーピー ストゥディオ ニュウマンシンジュク) 靴9万6000円(ピエール アルディ/ピエール アルディ 東京) フープピアス1万1000円、パール付きピアス1万9000円(ともにマリア ブラック/ショールーム セッション) ゴールドネックレス15万8000円(マリハ/ショールーム セッション) シルバーネックレス23万1000円、ブレスレット16万4000円(ともにハム/ハム 神宮前 アトリエ&ショップ)

人生の折り返し地点を前に
人の役に立つことを始めたい

 エイジングとの向き合い方もとても潔く、大人として次に目指すべきビジョンも見えているよう。
 「死んじゃいますから、結局。そこは逆らってもしょうがないので、死ぬことを受け入れて人生が終わるまでに何をするかを考えるほうがいい。もちろん、シミやしわ、体力が衰えたりするのは嫌ですけど、恐れたり心配しすぎるより、今与えられたものを楽しく生きるほうがいいなぁと。40代は折り返しだぞって思うと焦りますし、そろそろ人の役に立てるようなことを具体的に始めなくちゃいけないなという気持ちが強くなっています。自分のことは十分やってきたし、ちゃんと生きているから、もういいんじゃない?って。将来的には、キャスターの頃から目を向けていた子供の貧困や介護の問題などに、なにかしらで関わっていきたいと考えています。人が喜ぶことやポジティブになれることを助けられるようになりたいです」

ビッグシャツを着崩して、女らしさとこなれ感を
「ふだんはジャストサイズを着ることが多いので、ビッグシャツが見せるいろんな表情がおもしろかった。ラメのスカートとの組み合わせも可愛くて今の時代感があります」
デニムシャツ4万8000円(R13/アパルトモン 青山店) スカート3万4000円(バウム・ウンド・ヘルガーデン/ユニット&ゲスト) チェーンネックレス20万7000円(ハム/ハム 神宮前 アトリエ&ショップ) ピアス2万8000円(ヒロタカ/ショールーム セッション) バングル5万7000円(チェリーブラウン)

プライベートでは子育て真っ最中でもあり、まさに疲れ知らずの活躍ぶり。多忙な日々を支えているのはちょっとした意識改革と去年から始めたトレーニング。  
 「子供がもっと小さい時はやけっぱちの勢いで無理が利いていたんですが、最近、少し手が離れてきて自分の時間がぽんとできると、我に返って『あ、すごく疲れている』と自覚しちゃう。だったら、もう自分の時間を持てないくらい忙しくして、疲れを自覚しないまま突っ走ったほうが楽なんじゃないかと考えたりしています。それから、今までは運動ときちんと向き合ってこなかったのですが、初めての舞台に向けた体づくりを兼ねてストレッチ中心のトレーニングに通い始めました。筋肉がつきやすく筋トレするとすぐにモリモリになる体質らしいので、しなやかで健やかでいられるように、正しい姿勢を身につけたり、ほぐれるものがよかった。体が整ってラクになってきたので、まだまだ頑張れますよ(笑)」

出典:「GLOW」2019年1月号
撮影=YUJI TAKEUCHI<BALLPARK> スタイリング=岡部美穂 ヘア=MATSU KAZ<3rd> メイク=水野未和子<3rd> 取材・文=安田晴美

板谷 由夏 Yuka Itaya
1975年福岡県生まれ。モデルを経て、1999年に女優に転身。数々のドラマや映画で活躍する傍ら2007年から11年間『NEWS ZERO』のキャスターを務める。2015年に自身のブランド『SINME』をスタート。2019年には1月スタートのドラマ『ハケン占い師アタル』、4月スタートの帯ドラマ『やすらぎの刻~道~』(いずれもテレビ朝日系)の出演が決まっている。
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