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年齢を重ねるのは、心が育つこと。
肩の力を抜き、人に委ねる快適さも学びました

[ 20.06.15 ]

by GLOW

13年ぶりに大ヒットドラマ「ハケンの品格」の続編に出演が決まり、再びスーパーハケンの大前春子を演じることになった篠原涼子さん。
しかしオンエア寸前に、新型コロナウイルスのためにまさかの緊急事態宣言が発令。ドラマの撮影もオンエアも、一旦ストップする事態となった。

年齢を重ねて変わったのは、
自分のメンテナンスをするようになったこと

改めて6月からオンエアが決まったドラマも、13年前とは派遣の働き方が大きく変化。「働き方改革」「AI導入」「企業コンプライアンス」などの職場環境の変化に加え「在宅勤務」「リモートワーク」という新しい形態も加わっていくのだろうか? 日本全国が少しずつ動き始めた今、持ち前のアイデアとスキルで困難を乗り切る大前春子が、画面を通じて私たちに元気と勇気を与えてくれるのでは? と心から期待するばかり。

「大前春子はサイボークのような人だから、13年経とうが、世の中に何が起きようが、彼女自身は変わらないんだろうなと思っています。前作のときは、派遣という仕事自体もタイムリーだったし、世間からも興味を持たれていました。今や時代として派遣は当たり前。むしろ人々の働き方に注目が集まっているのではと思います。そして演じる私はといえば、ドラマのあとに生まれた子供たちが、今は12歳と8歳です。3ヶ月も学校がお休みになってしまい、私の日常もいつも以上にバタバタになりました。日々のご飯は、朝、子供たちに『何が食べたい? 肉? 魚?どっち?』と聞いてから献立を考えたいタイプなので、自粛前は“毎日スーパーに行く派”でした。頭の中でスケジュールを組み立て、買い物や下の子供の塾の送り迎えを間にはさみ、自分が行きたいヨガやトレーニングもいれる。年齢を重ねて変わったことといえば、自分のメンテナンスをきちんとやるようになったことです。ヨガで顔から汗を出すと肌に透明感が出るんです。私は美容医療に頼るよりは、自然治癒の力を信じたい。しかもヨガもトレーニングも、自分がやっていて楽しいから続けられるんです。でもどうにも時間がない、疲れて動きたくないというときは、素直にプロの手に『お願いします』と委ねます。他人の手を信じ、そういう風に切り替えられるようになったのも、年齢ゆえの恩恵ですね」

凛と強い眉が際立つ大人のナチュラルメイク
口もとはヌーディに、ヘルシーなオレンジ系のチークを頰骨の高い部分やフェイスラインにふんわりぼかした、知的ながら抜け感のあるメイク。
ジャケット4万3000円、ジャンプスーツ3万9000円(ともにトゥモローランド コレクション/トゥモローランド) イヤカフ[パール]4万3000円(ヒロタカ/ヒロタカ 表参道ヒルズ) ネックレス[ダイヤのクローバー]10万円、[グレームーンストーン]6万6000円(ともにマリハ/ショールーム セッション) [チェーン]7万8000円(カオル/カオル 伊勢丹新宿本店)

13年前と変わらぬプロポーションと素肌の美しさには、篠原さんこそサイボークなのでは? と思いつつ、撮影が再びスタートすると、女優であり、母であり、妻である立場から、ますます自分に手をかける暇はないのでは? と危惧してしまう。なんせドラマの撮影は、大前春子の退社時間のように、自分からきっちり決めることはできないのだから。

「仕事のオンとオフのスイッチは、けっこう切り替えられていると思います。親からもらったDNAだと思うんですが、気づいたら不思議と変わるんです。撮影現場に向かうときも、スタジオがある建物の駐車場に入った瞬間、マネージャーから『(顔つきが)変わったね』と気づかれるほど。実際に自分も、何をどうしたでもなく、すっと切り替わったのがわかります。だから役柄を引きずったまま家に帰ることもないんです。でも改めて思いました。やっぱり仕事の現場はいいですね。人がいるから話す。人がいてくれるから私も元気になる。相手がいないとやる気にならないし、相手がいるから私も楽しませたくなって、自分も楽しくなる。そうやって共有することがいい。周りの人に気を使わせるのは嫌だけど、お互いを思いやって自然と楽しみ合うその共有感は大好き。これも昔からの性格だと思います」

モーヴなピンク×シルバーレイヤードが大人バランス
リップにモーヴなピンク、眉は強めに、目もとを黒のラインで引き締めたモードなメイク。
ジャケット4万6000円、パンツ3万1000円(ともにミュラー オブ ヨシオクボ) Tシャツ2万円(アンダース アレンス/エスケーパーズオンライン) イヤカフ1万7000円(カオル/カオル 伊勢丹新宿本店) ネックレス[アニマル]8万1000円(ハルポ/エスケーパーズオンライン) [チェーン]5万5000円(ヴァガス/イセタンサローネ 東京ミッドタウン) [ボールチェーン]3万2000円(マリハ/ショールーム セッション)

人生の半分を演じることに費やし、
楽になった半面、自分を律する気持ちも大切に

16歳で芸能界に入り、気づけばもうすぐ30年。人生の半分以上をこの世界で過ごしている。これからの人生、どう生きていくのが幸せなのだろうか。

「たしかに私は人生の半分以上をこの世界で生きているんです。だから演じるということは、仕事というより、趣味とは違う意味で楽しく、やることが当たり前に思えるんです。30代前半の頃に感じていた『これが仕事なんだから、こうしなきゃ、いや、こうしよう』と、いちいち頭を硬くしていた時期は乗り越えました。でも演じることが自然になったからといって、当たり前に甘んじてはダメだなという気持ちもあります。そういう意味では、ハケンのクランクイン前にプレッシャーを感じ、緊張していたことで、ああ、ピュアな部分も残っていると安心しました。ここまで生きてきて、私は変わりたい願望はあっても変われない。でもそういう自分でも楽しく、むしろ昔より楽に生きています。やはり経験していけば心が育ち、いろいろなことが蓄積されるからなんでしょうね。そう考えると、年齢を重ねることも悪いことじゃありません」

可愛げと洒落感を引き出すピンクのワントーンメイク
眉と目もとにピンクのニュアンスを乗せた、やわらかな印象のヌーディーメイク。
ジャケット2万7000円、パンツ2万5000円(ともにミュラー オブ ヨシオクボ) [左手]バングル11万円(ララガン/ララガンデザイン) リング(中指・指先から)2万3000円(ヴァガス/イセタンサローネ 東京ミッドタウン) 4万3000円(ララガン/ララガンデザイン) (小指)8万円(マリハ/ショールーム セッション) [右手]ブレスレット6万円、リング(中指)5万5000円(ともにララガン/ララガンデザイン) (薬指)6万円(チェリーブラウン)

出典:「GLOW」2020年7月号
撮影=YUJI TAKEUCHI〈BALLPARK〉 スタイリング=青木千加子 ヘア&メイク=岡野瑞恵 取材・文=今井 恵

篠原 涼子 Ryoko Shinohara
1973年群馬県生まれ。90年に東京パフォーマンスドールに加入。女優、歌手として活躍。大ヒットドラマが13年ぶりに復活の「ハケンの品格」(日本テレビ系)は、6月17日(水)夜10時放送スタート
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