Aging Gracefully

Aging Gracefully AGメルマガ登録はこちら

  • About Aging Gracefullyエイジンググレイスフリーとは
  • Projectプロジェクトについて
  • Columnコラム
  • Cover雑誌カバー
  • AG LabAGラボ

Aging Gracefully

  • About Aging Gracefully
    エイジンググレイスフリーとは
  • Project
    プロジェクトについて
  • Column
    コラム
  • Cover
    雑誌カバー
  • AG Lab
    AGラボ
  • SHARE
  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • Line It

  • About Aging Gracefullyエイジンググレイスフリーとは
  • Projectプロジェクトについて
  • Columnコラム
  • Cover雑誌カバー
  • AG LabAGラボ
Search
AGメルマガ登録はこちら
Search
AGメルマガ登録はこちら
トップ / 雑誌カバー / 人生は一回きりだから楽しまなくちゃ、もったいない!

人生は一回きりだから
楽しまなくちゃ、もったいない!

[ 22.11.28 ]

by GLOW

凜(りん)とした美しさとさっぱりとした明るい人柄で、女性たちの憧れを誘う板谷由夏さん。俳優として幅を広げる一方で、自身のブランド「SINME(シンメ)」を切り盛りし、2児の母として家事・育児も、とたくさんの役割を担っています。多忙な日々の中でもすがすがしいたたずまいを保ち続ける秘訣(ひけつ)は、“楽しむこと”にあるようです。

43歳の時、体力の限界を感じて
頑張りすぎるのをやめた

最新の主演映画『夜明けまでバス停で』は、2020年に東京・幡ケ谷のバス停でホームレスの女性が襲われた事件をモチーフに、“社会的孤立”をリアルに描いた高橋伴明監督の問題作。板谷さんは、コロナ禍で仕事を失い、自尊心から周りに助けを求められずホームレスに転落してしまった女性・三知子を熱演。役を通して考えさせられることが多かったという。

「私たち世代は、三知子も昭和の価値観が根強く残っているせいか、『頑張るのが当たり前』とか『弱音を吐いてはいけない』という考え方がベースにあるように感じます。だけど、周りに『助けて』というのは恥ではないし、全てを自分一人で背負いこまなくてもいいんです。……そういう私も、もともとは頑張っちゃうタイプ。自分でなんでもできるし、解決しようとしてきました。だけど、その自覚もなくて『頑張ってますね』って言われると『そうかな?』って。『忙しそうですよね、大変でしょう』って言われると『確かに大変だけど、全然嫌じゃないから』って突き進んでいました」

気力と体力が充実している20~30代は、そんなふうにがむしゃらに走り続けることができたけれど、43歳になった頃から変化が現れた。そこから、意識して生き方を変えたという。

「だんだん無理がきかなくなってきたんです。夜10時ぐらいになるとどんよりしてきちゃったり、朝起きられなくなったり、体力の低下を具体的に感じました。全部自分一人で背負いこもうとすればするほど苦しくなって、『もう、無理!』って。それで、自分の体のことを考えながら物事に対応していかないとネクスト50代、60代が迎えられないぞ、と思いました。『つらい』とか『もう無理』と声に出して、周りの人たち、特に自由な感覚を持つ若い世代や子どもたちに聞いてもらって“抜く”ようになりました」

気持ちが落ちた時は、すぐに切り替える
おいしいものを食べて、ガハガハ笑って終わり

日々の中では落ち込んだり、後悔したり、ネガティブな思いにとらわれてしまうことも。そんな時は、すぐに気持ちを切り替えて引きずらないのがポリシー。

「最近は特に、意識的にシンプルに考えるようにしています。『うまくやれなかった』とか『失敗したかも』と思っても、自分で納得してぱっと切り替える。どんな時でも複雑にしているのは自分自身なので、そのことに気付いて手放していけば気持ちがすごく楽になります。一度決めたことはクヨクヨ考えず、失敗しても次は同じことをしないように気を付けて、前を見ていけばいい。延々と悩み続けるなんて苦しいだけだから、おいしいものを食べて、ガハガハ笑って終わり(笑)。よどんだり、停滞したりしたくないので、いつでも風通しよくしておこうと思っています」

今年47歳になり、その先の50代、60代を考えるようになった。年齢による変化を実感し、健康の大切さを改めて感じてはいるものの、「年齢はたかが数字」と潔い。

「考えても仕方ないことなので、あまり意識しないようにしています。体は衰えていくけど、自分を縛っていたものや抱えていたものを手放して、心はどんどん軽やかになっていくように思います。40代は自分を“解放”していくすごくいい時期だから、悩みに押しつぶされてしまってはもったいない。人生は一回きりだし、貪欲(どんよく)に楽しまなくちゃ! そのためにも、これからは健康であること、体力作りが一番のテーマです。とはいえ、性格的に規則正しくジムに通ったりはできないので(笑)、散歩したり、自宅で筋トレやストレッチをしたり、合間にできることを取り入れるようにしています」

料理やお酒、器、家庭菜園……
“食いしん坊” から広がる世界を楽しむ

生活の中に楽しいことをちりばめておくことも、明るく軽やかな気持ちを保つ秘訣。“食いしん坊”を自認する彼女にとっては、おいしい食事や食材、お酒に触れるひと時が至福であり、心の豊かさや平穏をもたらす大事なファクターになっている。

「日常を楽しむには、食いしん坊は最強! 食材やレシピ、料理道具、器、お酒、料理教室など、どんどん世界が広がっていきますから。旅をする時も、たとえば、ワイナリーをたずねた時に、オーナーから近くでおいしいチーズを作っている牧場があると聞いて足を運ぶ。すると、そこで地場野菜のレストランの情報を教えてもらうというふうに、出会いがつながって思わぬところにたどり着くのが面白い。コロナが落ち着いたら、そういう一人旅にふらりと行きたいな」

自宅で料理をしたり、庭や畑の手入れをしたりするのもかけがえのない時間。至福のひと時であると同時に、精神安定剤になっているという。

「3年ぐらい前に、私は料理に救われていると気づいたんです。ちょっとお酒を飲みながら、脳みそをフル回転して段取りを考えたり、ひたすら食材を切ったり、もくもくと作業に集中することがストレス発散になりますね。自分を解放できるセラピー的な時間なのかもしれません。この夏、畑でミニトマトを栽培したら、どんどん育って、その生命力に圧倒されました。とことん植物と向き合ったり、愛猫と戯れたり、自然や生命と触れ合うだけで元気になります。最近は、50代、60代になったら、料理家と組んだり、地方の食材を使ったりして、食に携わることができたらいいなと妄想するのが楽しみ。おいしいものはみんなを幸せにする力があるから、自分が楽しめて、人にも喜んでもらえたら最高です」


撮影=竹内裕二(BALLPARK) スタイリング=金子夏子 ヘア=MATSU KAZ〈3rd〉 メイク=水野未和子〈3rd〉 取材・文=安田晴美

板谷 由夏 Yuka Itaya
1975年6月22日生まれ、福岡県出身。俳優、モデル、ファッションディレクター。99年に俳優デビュー。数々のドラマ、映画に出演する傍ら、2007年から18年の11年間、「NEWS ZERO」(日本テレビ系)でキャスターを務める。近作にドラマ『家庭教師のトラコ』、映画『百花』、主演映画『夜明けまでバス停で』など。15年より自身のブランド「SINME」をスタート。映画の魅力を伝える情報番組「映画工房」(WOWOW)でMCを務めるなどマルチに活躍。2児の母。
記事のご感想や、Aging Gracefully プロジェクトへのお問い合わせなどは、下記アドレス宛てにメールでお寄せください。
Aging Gracefullyプロジェクト事務局:agproject@asahi.com
  • SHARE
  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • Line It
  • 一覧に戻る
  • side-banner_AGラボ5
  • side-banner_AGラボ5
  • side-banner_AG_YouTube
  • side-banner_AG_YouTube

Cover

中谷 美紀
MIKI NAKATANI
菅野 美穂
MIHO KANNO
水野 美紀
MIKI MIZUNO
板谷 由夏
YUKA ITAYA

LIST

Recommend

坂本真子の『音楽魂』 石原詢子さんインタビュー〈前編〉 帰る場所失い、スイッチが入った
坂本真子の『音楽魂』 大黒摩季さんインタビュー〈後編〉 新たな一歩を踏み出せば 必ず景色は変わる
坂本真子の『音楽魂』 藤あや子さんインタビュー〈前編〉 自由に、好きなように、感覚で動く
坂本真子の『音楽魂』 神野美伽さんインタビュー〈後編〉 「今日ここで歌っている。それが全て」
坂本真子の『音楽魂』 SHOW-YA寺田恵子さん〈後編〉 「歌うことは、自分の今生の天命」
坂本真子の『音楽魂』 野宮真貴さんに聞く〈後編〉 更年期「ひとりで悩まないで」
  • GLOW
  • 朝日新聞DIGITAL
  • AERA
  • つやプラ
  • side-banner_AGラボ5
  • side-banner_AGラボ5
  • side-banner_AG_YouTube
  • side-banner_AG_YouTube

Cover

中谷 美紀
MIKI NAKATANI
菅野 美穂
MIHO KANNO
水野 美紀
MIKI MIZUNO
板谷 由夏
YUKA ITAYA

LIST

Recommend

坂本真子の『音楽魂』 石原詢子さんインタビュー〈前編〉 帰る場所失い、スイッチが入った
坂本真子の『音楽魂』 大黒摩季さんインタビュー〈後編〉 新たな一歩を踏み出せば 必ず景色は変わる
坂本真子の『音楽魂』 藤あや子さんインタビュー〈前編〉 自由に、好きなように、感覚で動く
坂本真子の『音楽魂』 神野美伽さんインタビュー〈後編〉 「今日ここで歌っている。それが全て」
坂本真子の『音楽魂』 SHOW-YA寺田恵子さん〈後編〉 「歌うことは、自分の今生の天命」
坂本真子の『音楽魂』 野宮真貴さんに聞く〈後編〉 更年期「ひとりで悩まないで」
  • GLOW
  • 朝日新聞DIGITAL
  • AERA
  • つやプラ

朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Copyright © TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

> Privacy Policy

pagetop