[Sponsored]
AGカフェVol.10
お灸でセルフメンテナンスしよう!
Project report レクリエーション ヘルスケア 学び ハウツー
[ 21.08.04 ]
Sponsored
AG世代の「学びとネットワーキングの場」として、定期開催しているAGカフェ。10回目となる今回は6月24日、「わたしメンテナンス~お灸編~」と題して、東京・銀座の「せんねん灸ショールーム銀座」で実施しました。
長期にわたるマスク生活や、梅雨時のジメジメなど、ライフスタイルや環境の変化などから生じるモヤモヤをすっきりさせようと企画。午前・午後の2回で、計26名の方にご参加いただきました。
「都心に来たのは1年ぶりくらい」「お灸には以前から興味があったんです」。昨年2月以来、1年4カ月ぶりのリアル開催となった今回のカフェ。午前の部に参加された13名からは、電車での外出や、対面での学びの機会が久しぶりという声も多く聞かれました。
会場では、消毒や換気などの感染予防対策を実施。講師で、せんねん灸の鍼灸師・佐々木理沙さんが「お灸は難しくありません。ぜひ一緒に学んでいきましょう」と参加者に呼びかけました。
佐々木さんはまず、お灸には温熱のレベル、煙の有無、香りの違いなど、様々なタイプがあることを紹介し、「はじめての方は、温熱レベルの低いものから試していただくことをおすすめします」と語りました。
ちなみに、お灸の原料である「もぐさ」は、草もちなどにも使われる、「よもぎ」の葉の裏の綿毛だけを集めたもの。乾燥させたよもぎをくだき、葉や茎を取り除く作業を繰り返すと、綿毛だけが残ります。その量は、収穫したよもぎのわずか200分の1。大変貴重なものであることが分かります。
続いては、AG世代が知っておきたいツボの解説へ。
ひじの近くの「手三里(てさんり)」、首の裏にある「大椎(だいつい)」、くるぶしの「三陰交(さんいんこう)」、そして手首の「太淵(たいえん)」です。
そもそもツボとは、体をめぐるエネルギーの通路である「経絡(けいらく)」の上にある、体の変化を示すポイントのこと。探すコツは、「腕や足をやさしくさすることです」と、佐々木さん。さすりながら、少しへこんでいたり、皮膚がかさついていたり、指のすべりが悪く、ひっかかりを感じたりするところを探してみるとよいそうです。
そしていよいよお灸にチャレンジ。まずは台座のあるタイプを使います。裏のシールをはがして指に乗せ、もぐさ部分にライターで着火したら、台座部分を持って「手三里」のツボへ。
もぐさにブレンドされた花の香りがふんわりと部屋に広がりました。お灸の種類にもよりますが、台座があるタイプは2分ほどで煙が消え、その後3分くらい、台座を通じて温めます。
据えてすぐは熱を感じませんが、徐々に温まってきます。「肌がぴりぴりしてきたら、規定の時間より短くても、我慢せずに外してください。無理に我慢するとやけどをするおそれがあります」と佐々木さん。外したお灸は、水を張った灰皿などに捨てます。
2カ所目のツボは、首の付け根にある大きな骨のでっぱり部分にある「大椎」です。
ちなみにお灸には一日のうち、してはいけない時間帯が。「食事と入浴の前後30分は避けてください。慣れないうちは1日5カ所以内をめどに据えるとよいですよ」と、佐々木さんは話しました。
続いてのツボは、「女性のツボ」とも呼ばれる内くるぶしの「三陰交」です。
椅子に座ったままお灸を据えるときは、足を前後にずらし、左右の足が重ならないようにすると安全だそうです。片足ずつ、交互に据えていきました。
最後のツボは、手首の「太淵」。深呼吸をし、胸を開いて姿勢をよくしてからお灸を据えます。
あっという間の1時間。「思ったより簡単に使えることが分かりました」「色んなツボのことが学べて良かったです」など、会場では様々な声があがっていました。
夜の回は、18時半にスタート。Aging Gracefullyプロジェクトに共に取り組む、宝島社の雑誌『GLOW』の井下香苗編集長も参加し、「私もまだお灸を学び始めたばかり。ぜひ皆さんと一緒に楽しみたいです」とあいさつしました。
お仕事帰りに参加された方も少なくありませんでしたが、皆さん熱心に聴き入り、メモを取る姿が印象的でした。参加後のアンケートには「お灸は難しいというか、シニアのイメージがありましたが、参加して新たな発見がたくさんありました」「ここに店舗があるのは知っていましたが、一人で入る機会がなく、今回、皆さんと一緒に学べて有意義でした」といった声が聞かれました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
取材・文=朝日新聞社 Aging Gracefullyプロジェクトリーダー 前田育穂
撮影=朝日新聞 見市紀世子