ジェンダード・イノベーションEXPO
男女それぞれの課題解決へ性差を分析
Special ライフスタイル ジェンダー 学び ヘルスケア ハウツー 更年期
[ 23.02.22 ]
「ジェンダード・イノベーションEXPO」が2月8~10日、東京・江東区の東京ビッグサイトで開催されました。科学・技術・政策など幅広い分野で性差分析を盛り込み、新しい視点や技術、製品の創出をめざすジェンダード・イノベーション。EXPOの出展社は70近く、産官学の各分野から40以上の無料ビジネスセミナーが行われ、多くの来場者でにぎわいました。Aging Gracefullyプロジェクトもメディアパートナーとして参加しました。
これまで多くの研究や開発は男性を基準として進められ、女性は見過ごされがちでした。しかし今、欧米では、男女の身体構造や機能の違い、加齢に伴う変化、社会的・文化的影響などの性差を深く分析し、それを積極的に医療や製品・技術開発のデザインに組み入れることで、科学技術のイノベーション(技術革新)をめざす「ジェンダード・イノベーション」が広まってきています。
今回のEXPOでは、女性の生理などに関するフェムケア製品のほか、妊活、骨盤ケア、加齢臭、腸内細菌、育毛、ひざの痛みなど、さまざまな視点から性差に注目した製品が目立ちました。男女でモードが異なる骨盤底筋のトレーニングマシンや、手軽に乳がん検診をできる機械など、体験型のブースもにぎわっていました。
また、「AG世代がいちばん話したいこと」(https://aginggracefully.asahi.com/column/14814071)でAging Gracefullyサイトにも登場した一般社団法人「幸年期マチュアライフ協会」の今井麻恵さんが、「男女で異なる更年期の症状・意識・症状改善緩和のための行動」をテーマにしたセミナーに登壇。「更年期が幸年期になるカードゲーム」について紹介しました。このカードゲームは場内の朝日広告社のブースに展示されており、手にとって内容をたずねる人の姿が多く見られました。
◆ジェンダード・イノベーションEXPO特設ページ https://www.this.ne.jp/gie/
取材&文&撮影=朝日新聞社 Aging Gracefullyプロジェクトリーダー 坂本真子
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