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無ければつくればいい。次世代へつなぐ理想の保育園。
キャリア ライフスタイル
[ 18.10.09 ]
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事業所内保育園「ビーンスターク保育園とくしま」。これほどの規模は、実は国内でも数少ない。子どもたちが創造力を養いながらのびのびと生活する一方、大塚グループ社員である保護者たちが、敷地内の職場で活き活きと働いています。「出産後もキャリアをあきらめたくない」。多くの女性たちのそんな声に応え、理想の保育園設立に働きかけたのは、エイジンググレイスフリー世代の女性たちでした。
今回取材にうかがった「ビーンスターク保育園とくしま」。その名の通り、建物の中心部にあたるホール部分を俯瞰すると、まさに『豆』の形が見て取れます。日差しが降りそそぐホールには、太陽から土星まで七曜星の名が冠された県産木頭杉の柱がそびえ、そこから一望できる年齢別の保育室は、さながら豆から芽吹き、成長し続ける蔓のように放射状に伸びています。イングランド民話「ジャックと豆の木」に登場する“晩にまくと、朝には天まで伸びる豆の木”にちなんで設計されたこのユニークな園舎には、0歳児から小学校就学前までの子どもたち160名が生活しています。
ビーンスターク保育園がユニークなのは、園舎だけではありません。保育士さんたちが保育の質や専門性、教育的機能の向上を目的に、クラス担任の枠を超え各自の希望で、運動・造形・科学・音楽・絵本の5領域のチームに分かれて取り組む「育みプロジェクト」の実施。さらには、育児休暇明けに職場復帰しやすい毎月入園制度など、保護者にも子どもたちにもメリットの大きいシステムを豊富に取り入れているのです。
母親なら誰もがこんな保育園に入れたい! と思うような、夢いっぱいの「ビーンスターク保育園」。
その設立のきっかけから保育へのこだわりまで、保育園運営を支える2人の女性に、お話をうかがいました。
- 大塚製薬(株)
徳島本部 総務部
ビーンスターク保育園とくしま 園長
伊丹 淳子さん
- 大塚製薬(株)
人事部部長補佐
(兼)ダイバーシティ推進プロジェクトリーダー
(兼)健康管理室室長
田中 静江さん
同じ女性として、次世代を担う女性たちを応援したい
-「ビーンスターク保育園とくしま」はどういうきっかけで誕生したのでしょう?
- 田中さん
(以下敬称略) - 私は社内のダイバーシティ推進プロジェクトに関わっていますが、保育園の設立は、初代のプロジェクトリーダーだった女性執行役員の夢が始まりでした。ライフステージが変わっても、女性社員に長く働いてほしいという切実な願いですね。継続して働いてもらうためには、保育園の整備が不可欠であると、2009年に当時の会長に提案したところ、徳島という当社発祥の地に貢献したいという思いを持たれていた意向と重なり、ぜひやってごらんと背中を押されて、同年プロジェクト化したと聞いています。またさらに会長は、男性社員にも積極的に利用して育児に加わって欲しいといわれていたそうです。
-多くのワーキングマザーにとって、保育園探しは悩みのタネですね。
- 田中
- 私自身、中学3年生の子どもがいますが、当時はすでに全国的な保育園不足で、待機児童が問題になっていました。私も妊娠中から保育園探しには本当に苦労したものです。社内でも、希望の預け先が見つからずに退社した同僚も見てきましたし、女性が仕事と家庭を両立させるにはまだまだ厳しい時代を過ごしてきました。ですので、職場の敷地内に安心して預けられる保育園があるというのは、社員にとっても会社にとっても大きなプラスになると実感します。
- 園長
- 私にも、成人している2人の子どもがいますが、勤務先の保育園には預けることができなかったため、他の保育園まで送り迎えに毎日飛び回ったものです。おじいちゃんおばあちゃんに助けてもらいながら、何とか仕事を続けて来られましたが、職場と預け先が近接していれば、もう少し楽だったでしょうね。
既成概念にとらわれず、無限の創造性を育てる保育を
-「ビーンスターク保育園」では、独特のこだわりポイントがあちこちに見られますね。
- 田中
- はい。まず、地域への貢献という面から、設計も施工も地元の業者にお願いし、使用する床材や柱にも徳島県産の木材を使いました。また、ご覧の通り、園庭には既成の固定遊具というものがありません。数本の切り株と小さな丘があるだけですが、ここで子どもたちは自由に創造性を発揮しています。
- 園長
- 子どもたちの創造力って、すごいですよ。ある時は丸太を汽車に見立てて乗って遊ぶ。ある時はジャンプ台になったりね。丘だって、登れるのは3歳くらいからだろうと初めは予想していましたが、とんでもない! 1歳児でもどんどん登る。子どもたちの力を見くびってはだめですね。
- 田中
- 施設面だけではなく、保育にも独自のプログラムがあります。阿波踊りもそうですけど、それ以外にもカナダ人の先生を招いて生きた英語を学んだり、外部講師による造形の時間を設けたり。
- 園長
- Jリーグサッカーチーム『徳島ヴォルティス』のコーチによるサッカー教室や、スポーツクラブのインストラクターによる体操教室など、遊びながら楽しく体験できる時間も数多く設けています。これらのユニークなプログラムは、「既成概念にとらわれない」「人のまねをしない」といった大塚グループの企業理念にもとづいて、保育士さんたちがみずから提案し、実施に向けてチャレンジしてきた成果なんですよ。
- 田中
- 発表会では、お子さんが作った素晴らしいオブジェや出し物を見て、感激のあまり泣いてしまうお母さんたちもいるくらい。
- 園長
- 子どもの年齢だけでこれは無理だろう、なんてつい決めつけがちですが、それこそが既成概念にとらわれている証拠ですよね。子どもたちは、大人が驚くようなパワーを発揮してくれますよ。
-産後に職場復帰するお母さんたちに好評な制度があるそうですが。
- 田中
- はい。まず入園時期を月単位で選べます。多くの保育園が4月入園なのに対して、ビーンスターク保育園では毎月新規入園を受け入れているので、育休明けの復職タイミングが自分で決められるんです。また事業所内保育園では3歳まで限定の保育が多いなか、生後57日目から小学校に就学するまでの長いスパンで預かりができる点も好評ですね。そのせいか、大塚グループでは出生率が上がっています。
- 園長
- 働く女性たちに、仕事も家庭もあきらめずに、思い切りチャレンジできる環境を作ってあげるのが、私たちの役目ですから。私自身、子どもたちに教えられながら、挑戦の毎日です。いくつになってもチャレンジしていきたいと考えているんですよ。
お母さんにお聞きしました。「私はココが気に入っています!」
- 大本
- セキュリティ面をはじめとした環境設備が整っているところ、先生方が子供達に愛情を持って接してくださるところ…気に入っている所を挙げるときりがありませんが、私にとって1番の魅力は毎月入園できるシステムです。復帰時期に合わせて入園を決められるので、とても助かりました。また、食材や内容にもこだわった美味しい給食も嬉しいです。毎月配られる栄養バランスバッチリの献立表を参考に、家でも食事を作っています。
エイジンググレイスフリー世代の女性たちが、みずからの経験をもとに、試行錯誤しながら築き上げた理想の保育園、そして職場環境。次世代の女性たちにも、そのチャレンジ精神は脈々と受け継がれていくことでしょう。