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これは太る予感しかない……。
ワーケーションin熊本県上天草市 Day1
Project report トラベル キャリア ライフスタイル グルメ レクリエーション
[ 21.12.20 ]
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リモートワークが広がる中、旅先で仕事をしながら休暇も楽しむ「ワーケーション」が注目されています。
AGプロジェクト事務局は10月、熊本県上天草市が実施した4泊5日のワーケーションモニターツアーに参加。その模様をお届けします。
〈Day1・10月25日〉
午後2時半、阿蘇くまもと空港に到着。
フリーライターのIさん、DXコンサルタントの中村祐介さんと共に、ツアー運営を受託した「藍の村観光」の直江航さんのワゴン車に乗り込み、熊本駅にてファッション誌の編集者・Kさんをピックアップ。
Kさんは10月中旬から沖縄で1カ月間のワーケーションを実践中とのことで、一旦抜けてこちらに参加し、また沖縄に戻る予定だそうです。
ホテルまでの道中は、各自の関心テーマやワーケーションにかける思いなど、自己紹介に花が咲きました。家族や会社の人以外と、こんなに話すのは久しぶり。中村さん以外のメンバーは上天草が初めてとあって、風景の一つ一つにテンションが上がります。
「あれ、何ですか?」。食レポを手がけるIさんが見つけたのは、 豚足のレトルトの自販機。
「よく食べますよ」と直江さん。中村さんが「晩酌のお供に」と600円の2個入りセットを購入します。向かいの八百屋さんでは10個入りのミカンが100円で販売。ミカンは近所や親戚からもらうため「買うことはほぼない」と直江さん。うらやましい限りです。
海沿いの国道57号に出ると、無数に並ぶ海苔の養殖網の向こうに、対岸の長崎・雲仙普賢岳の雄大な姿が現れます。上天草市大矢野島のビジネスホテルについたのは午後4時半過ぎ。
チェックイン時、直江さんが一人一人に、リモートワークの「生命線」とも言えるポケットWi-Fiを手渡します。部屋でPCを立ち上げ、原稿を出してメールを4通返信すると、あっという間に夕飯タイムでした。
夕飯会場は車で15分、隣の天草上島・松島町の居酒屋「天草大王バル サンはらいっぱい」。 「天草大王」は地鶏です。
オーナー・渡辺経夫さんによると、最大で背丈90㎝、重さは7キログラムにもなるとのこと。明治時代に食用鶏として開発され、博多の水炊き用に出荷されたものの、昭和初期には需要が減り、絶滅。その後、県の農業試験場や養鶏関係者らの努力で2000年ごろに復元し、食用として流通し始めたとのことです。
上天草市役所提供
地元では有名な話だそうなのですが、ツアー参加者の私たちは誰も知りませんでした。もしかしたらPR不足なのでは……。
鶏を刺し身でいただくのは初めてで、ちょっとドキドキ。とはいえ、郷土料理と聞けば試さない手はありません。甘いしょうゆにからめて一口。まろやかな食感が広がりました。
ほかにも鶏鍋や炭火焼きなど、様々な調理法でいただきました。どれもおいしいのですが、驚いたのが手羽先。約25㎝と、普通の手羽先の5倍はありました。
夕飯から合流したのが、自前のキャンピングカーをオフィス代わりに活用し、年の3分の1は自宅外で仕事をしているという自称「ワーケーションおじさん」こと、クラウドサービス会社「Bizer」社長の畠山友一さんです。
また、「藍の村観光」の藤川護章社長からは、ツアーの企画意図について説明がありました。人口2万6千人の上天草市には、年間200万人近い観光客が訪れます。でも8割は日帰り。訪問時期も5月のGWと夏休み、年末に集中しているとのこと。
観光シーズンは道路や橋が渋滞し、十分に楽しめません。コロナで外国人訪問客も減る中、仕事と余暇を組み合わせて平日に長期滞在するワーケーションの利用者を増やしたいというのがツアー企画者の願いです。
「東京と比べたら、地方のデジタル化の遅れは顕著。普段、皆さんが仕事で何げなく使っているデジタルスキルや知見が、ここではとても貴重なんです。ワーケーションがただ単に『都会から持ってきた仕事をする』ということだけでなく、地元の人と交流する機会を通じて、地域の課題発見や解決につながっていくような、新しい関係性のきっかけになることを期待しています。ぜひ、色々な体験をしていただき、仕事のしやすさや、観光面での課題など、率直な意見を聞かせてください」と藤川さん。
この日はこれにて解散。ホテルに戻り、メールを返信して就寝。明日は5時起きです!
<Day2に続く>
>>「ワーケーションって何? 熊本県上天草市で体験してきました」はコチラ
取材・文=朝日新聞社 Aging Gracefullyプロジェクトリーダー 前田育穂