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Aging Gracefullyオンラインイベント
「山本浩未さんと語る AG世代の心とカラダを整えるヒント
presented by Wacoal」<後編>
Project report マインド ファッション ビューティー ハウツー メイク 更年期
[ 22.02.24 ]
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おしゃれ迷子を卒業するには
色と質感と形、木を見て森も見ることが大事
年齢を重ねて、心や体に変化を感じたことはありませんか。
Aging Gracefully (以下、AG)プロジェクトでは、「今すぐ実践できるメイクテクニック」を発信し続けるヘア・メイクアップアーティストの山本浩未さんをゲストに迎え、オンラインセミナー「山本浩未さんと語る AG世代の心とカラダを整えるヒント presented by Wacoal」を、1月29日に開催しました。
明るくエネルギッシュな山本さんをはじめ、AG世代の代表としてライターの土谷沙織さん、ワコール広報・宣伝部の福岡智亜紀さんが、美容やおしゃれ、下着を通して、前向きに年齢を重ねる方法について語り合いました。
約200人が視聴し、司会は朝日新聞社Aging Gracefullyプロジェクトの坂本真子が務めました。
第2部は「おしゃれ迷子を卒業しよう」をテーマに、体の変化について話しました。最初に、Zoomで参加している視聴者に「40代、50代へと年齢を重ねる中で感じた、さまざまな体の変化について、誰かに相談したことがありますか」というアンケートに答えていただきました。
「家族」「友人・知人」「同僚」「上司」「医師」「専門家」「ネット・SNS」「その他」「誰にも相談できない」という選択肢の中で、最も多かったのは「友人・知人」。次は「家族」と「誰にも相談できない」がほぼ同数という結果に。
続いて、申し込みの際に答えていただいた「カラダをととのえるために、普段から取り組んでいること」から、主なものをスライドで紹介しました。
「筋肉がついて、気持ちが強くなった」
年齢を重ねて疲れやすくなったという山本さん。
「30代までは持って生まれた筋肉で何とかなったけど、30代後半からそういうパワーがなくなってきたことを実感したし、体のラインも大きく変わりました。でも私は、柔らかくなった肉でスタイルが作れると考えて、結構喜んでいます。下着をちゃんと選ぶと胸の形やお尻の形が変わるんです。そう気づいて、下着に意識を向けた時期でしたね」
30代後半からは、パーソナルトレーニングを続けています。
「体と心のバランスを取るのに運動した方がいいって言われたんですね。でも、ジムに入っても通わないし、マンツーマンじゃないとダメだと思ったので、今は自宅に来てもらって、40分のトレーニングを3日に1回ぐらいの頻度でやっています。固まっていた体の節々が動きやすくなって、体が楽になるし、筋肉がつくことで持久力がつく。筋肉のつけ方で体のラインが変わる。いいことがいっぱいあるんですよ。ヨガマット2枚ぐらいのスペースがあればできちゃうし、何より心、気持ちが強くなりましたね。体力がないと自分に自信がなくなるけど、筋肉がつくと自信が生まれるんです」
「好きなことは絶対に諦めたくない」
そんな山本さんの話を聞いて、「無理しないけど無理できるかな、という余白が生まれる、ということですよね」と土谷さん。子どもの頃から登山が好きで、20代の頃は徹夜明けで富士山に登ったこともあったとか。
「今は、山に登る計画を立てたら、2週間ぐらい前から準備万端、体を整えます。山から帰ったらストレッチやお風呂でケアしたり、湿布を貼ったりして、体をいたわることが欠かせないですね。でも好きなことを絶対に諦めたくないので、そのために頑張っています」
土谷さんは、自宅では野菜中心の食事を心がけているそうです。
「実は私、お肉やファストフードが大好きで、友達と焼き肉屋さんに行くのを楽しみにしているので、その分、家では野菜中心。いろいろなピクルスを漬けていますし、朝は温かいお粥に癒やされて一日を始めることもよくあります」
25年間でほぼ同じ太さに
ワコールには「人間科学研究所」という研究部門があり、50年以上にわたって毎年約1千人の女性の体を計測し、同一人物の体の変化を30年近く追跡調査したデータもあるそうです。
おなか周りは20代後半からの25年間でバスト周りとほぼ同じ太さになり、バストとヒップが下がってくるのが、一般的に起こる体型変化の特徴。バストの外形も、まず上胸のボリュームがなくなり、全体に下にたわんで丸みが出て、脇へ広がっていきます。
「実は内部でも変化が起きていて、女性ホルモンのバランスが変化することで、乳腺と脂肪の構成比が変わり、バスト全体が柔らかくなります。また、バストにかかる重力や揺れが長時間継続することで、乳房の内部組織を支えるクーパー靱帯(じんたい)が伸びます。さらに皮膚の弾力も低下して、バスト全体が下がっていくんです」と福岡さん。
その結果、40代や50代の女性のバストの形や柔らかさを考慮して作られていないブラジャーを着けてもフィットせず、上胸に隙間が空いたり、背中に段差ができたりすることも。ヒップも徐々に脂肪や筋肉が下がって形が変わるため、若い頃に使っていたショーツやガードルが合わなくなる、という現象も起きます。
まずは自分の体を知ろう
今の自分の体を知るために役立つのが、ワコールが展開する「3D smart&try」。
3Dボディースキャナーを活用してセルフ&非接触で測る、ワコール独自のサービスです。四隅のセンサーにより約150万カ所を一瞬で測定。バストやウエストの周径だけでなく、バストのボリュームを体積で計測したり、体型の特徴を判定したりします。このデータをもとに、アバター販売員に相談する「パルレ」というサービスが受けられるお店もあります。
今回、この3D smart&tryとアバター販売員によるカウンセリングを山本さん、土谷さんが事前に体験しました。二人とも衝撃を受けたそうですが……。
「自分自身を知って、どうしたらいいか、次のステップに進めることは良かったですね」と語るのは山本さん。コロナ禍で始めた、メイクのコツを教えるインスタライブでは、メイクをする際は拡大鏡を使い、自分の肌の細かいところまで見るように呼びかけています。
「木を見て森も見る、ということなんだけど、まさに体もそうなんだな、と思いました。真実を知らないときれいになれないから、真実をまず知って、意識することからスタートするんですよね」
質感や形を「ゼロからプラスに」
加齢で変化する体を美しく見せるために、ヘアメイクやファッションのコツはあるのでしょうか。
山本さんは、「色と質感と形」を挙げます。
「40代半ばぐらいから全身が大きく変わる中で、ヘアメイクの立場でいうと、まずは質感。昔のままではなく、今の質感に変えるだけでずいぶん違います。次に形を意識する。20代の頃に覚えた、自分が黙っていてもできるようなメイクを続けている方が多いんですけど、体と一緒で、顔のパーツも型崩れします。そこを意識してメイクをすれば、形の立て直しができます。たいていの人はマイナスをゼロ、つまり平均点にしようと考えるけど、そうじゃなくて、ゼロからプラスにすると考えてください。ゼロからプラスにしていけば絶対うまくいくと、私は思っています」
ファッションについては、土谷さんが「AG世代の方には、好きな服を好きなように着ましょう、とお伝えしたいです」とアドバイス。
例えば骨格診断やパーソナルカラー診断などもヒントにはなりますが、「基本を一度勉強されたら、本をパタンと閉じて、いったん忘れるというプロセスを、私はお勧めしたいと思います。例えば、ピンクの服が似合わないと診断を受けても、すごくお気に入りのピンクの服に出合ってしまったら、それを諦めないで欲しいんですね。自分の中でコントロールをしていくことが大事だと思います」。
AG世代向けに設計された下着を
続いて福岡さんが、事前に参加者のみなさんから寄せられた質問をもとに、下着選びのポイントを解説しました。
例えば、ブラジャーから脇にはみ出した肉や背中の段差などをすっきり整えるには、脇から背中にかけてバック部が幅広いタイプや、上辺にゴムテープが使われていないなど、エイジングによる女性の体型変化を考慮して設計されたブラジャーがいいそうです。
「さらに、その上にキャミソール型のボディーシェイパーを重ねると、ブラの段差だけではなく、背中からおなか周りまで1枚ですっきりと整えられるので、ぜひお薦めしたいです。最近は硬さがなく、伸びが良いものも増えているので、普段使いしていただければと思います」
ボトムでも、40代以降の体型の特徴を考えて作られたガードルは、着け心地が柔らかく工夫されているそうです。「ガードルを履くと、おなかがフラットになってヒップの位置が高くなり、全体の姿勢、バランスが良くなります。快活な印象を演出できるので、うまく取り入れていただけるといいな、と思います」と、福岡さんは説明しました。
マスク姿に合うメイクは
参加者のみなさんからいただいた質問に答えました。
【Q1】マスク姿に合う眉などのメイクはありますか。また、マスクを着けて仕事に行く際のメイクのポイントがあれば教えてください。
山本さん
「マスクは存在感が大きいので、眉をしっかり描き過ぎると、ものすごく強い女に見えちゃうんですよ。眉の形はちゃんとある方がいいけど、色味を柔らかくするか、アウトラインを柔らかくするといいんじゃないかな、と思います。あと、マスクを着けて仕事に行く際は、顔の中で血色を出せる頬や唇が全部マスクに隠れるので、アイメイクに血色を足すとか、チークを高めに、目の下の辺りにちょっと幅広に入れると、マスクをしても赤みがにじみ出て、肌の印象が柔らかくなります」
【Q2】寝るときやウォーキングのときは専用のブラジャーを着けた方がいいのでしょうか。また、最近チクチクしたり、肌のかゆみを感じたりするようになりました。下着選びで注意することはありますか。
福岡さん
「昼用のブラジャーは立っているときに下から支える設計になっていますが、寝るとき用のブラジャーには、バストが脇へ流れるのを優しくサポートして、心地よい眠りに導く機能があります。ウォーキングのときはバストが思っている以上に揺れますので、長時間歩くのであればスポーツブラを取り入れていただく方がいいと思います。また、加齢によるホルモンの変化などにより、肌がカサついたり敏感になったりしますので、吸湿性のいいもの、汗をしっかり吸い取ってくれるような天然素材や加工が施されているものをお試しいただければと思います。ぜひ触って、ご自身の体に合う物を選んでください」
「メイクには拡大鏡を使って」
最後に、自分らしく年齢を重ねて、心と体を整えるためのアドバイスを――。
山本さんは「変化を、しょうがないね、と言いながら楽しむのがいいんじゃないかな、と思っていて、そのためには、木を見て森も見る。 メイクのときは拡大鏡をうまく使って、自分自身を知って、メイクを楽しんでいただければ、と思います。どうぞ、自分を楽しんでください」。
土谷さんは「AG世代はもっと自分のことを認めて、自分のことを好きになっていい世代だと思います。おしゃれを含む好きなこと、楽しいことに、もっと素直に邁進していいと思います。私も頑張ります」。
福岡さんは「まずはご自身の体をしっかり知って、それを前向きに受け止めて、楽しく過ごしていただけると、一人一人が魅力的になれるのでは、と思います」。
オンラインセミナー「山本浩未さんと語る AG世代の心とカラダを整えるヒント presented by Wacoal」は、第1部と第2部を合わせ、約1時間20分で終了しました。
山本さんの前向きなパワーに背中を押された視聴者も多かったのではないでしょうか。Zoomのチャットは、視聴者のみなさんの投稿で大いに盛り上がりました。
- 40代、50代の女性たちは、家庭や地域、職場で大切な役割を担いながらも、体調の変化、仕事や家族との向き合い方など、多くの課題に直面しています。2020年には日本の女性の半数が50歳以上となり、さらに2025年には3人に1人が65歳以上になると予測されています。ミドルエイジのAG世代の今後の人生がより充実したものになるように、AGプロジェクトは多くのパートナー企業や団体と共に、さまざまな情報を発信し、イベントを展開しています。
今後とも、Aging Gracefullyプロジェクトの取り組みにご期待ください。
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