第7回AGカフェ
令和の大人のアイメイク
Project report メイク 学び ハウツー ビューティー レクリエーション
[ 20.03.17 ]
40代、50代のAging Gracefully世代の学びとネットワーキングを目的に、定期開催しているAGカフェ。
7回目は2月21日夜、朝日新聞東京本社で開催しました。
テーマは「令和の大人のアイメイク」。
講師には、雑誌「GLOW」を始め、様々な女性誌で活躍するヘア&メイクアップアーティストの麻生ヨウコさんをお迎えしました。
- 麻生ヨウコさん
ilumini.inc所属。航空会社勤務を経て、ヘア&メイクアップアーティストの道へ。雑誌を中心に活躍。ナチュラルな素肌づくりと、誰からも愛されるような温かみのあるメイクが得意。
加齢と共に大きく変わる目元の印象。そして、アイメイクは顔全体の雰囲気を左右するにもかかわらず、自分ではなかなか更新しづらいものです。この日は、アイライン、アイシャドー、マスカラの効果的な入れ方について、8人の参加者が学びました。
「さりげなく今っぽく、やりすぎ感のない、大人のアイメイクを目指しましょう」。麻生さんのこんな呼びかけで、90分の講座は始まりました。まずはアイシャドーを入れるアイホールの位置を確認します。まぶたの際から、眉毛の下のくぼみまで。参加者は手鏡をのぞきながら、自分の指で位置を確かめていきました。「思っていたよりも広かった!」という声もちらほら聞かれました。
麻生さんはアイシャドーパレットを手に持ち、「複数の色を使い分けるより、単色のグラデーションで仕上げた方が、今っぽい目元を演出できます」と解説。次に、塗り方をレクチャーしました。まずはパウダーを筆に取り、まぶたの際の中心部から目元へ、そして、折り返して目尻まで。次はパウダーを足さずに、最初の位置から一筆分、眉毛寄りの位置で、同じく左右にワイパーのように塗ります。この左右への筆運びを繰り返しながら、下から上へ、アイホール全体に広げます。そうすることで、まぶたの際は濃く、上にいくほど薄いという単色のグラデーションが完成します。
アイシャドーを入れたら、次はビューラーです。「まつ毛を放射状に伸ばすことを心がけてください」と麻生さん。まつ毛を上げても、このタイミングではまだマスカラはつけません。あくまで、次にアイラインを入れやすくするためのステップという位置づけです。
そしていよいよ、「うまく入れられない」「どこに描いていいのか分からない」という悩みが多く聞かれる、アイメイクの鬼門、アイラインです。目の輪郭を際立たせ、年齢とともに下がってきたまぶたをすっきり見せる効果があります。アイライナーには、ペンシルタイプ、リキッドタイプなどの種類がありますが、麻生さんは「私のお薦めはジェルを芯状にした、くり出すタイプのアイライナー。やわらかいので描きやすく、太さや柔らかさなど様々な印象を演出できます」と話しました。
この日は、まぶたの粘膜に描く「インサイドライン」の引き方を主に練習しました。アイライナーの先端を上に向け、上まぶたのまつ毛とまつ毛の間の白い粘膜を埋めていきます。「まぶたを軽く指で押し上げると描きやすいですよ」と麻生さん。アイラインを入れ始めるポイントは、黒目の中心。そこから目尻に向かって、アイライナーの先端を左右に小刻みに動かし、まつ毛とまつ毛の間を塗りつぶしていきます。目尻に達したら、今度は黒目の中心から目頭に向かって、小刻みに動かしながら描きます。最後に目尻から、下まぶたのラインの延長線まで、目の幅から少しはみ出るようにラインを付け足します。「横顔の印象が引き締まって見えますよ」と麻生さん。今回は参加者が8人と少人数だったため、麻生さんが個別に手ほどきする場面も多々見られました。「デパートのメイクコーナーはハードルが高い。丁寧に教えていただけてうれしい」。参加者の一人はそう話していました。
次は下まぶた。今度はアイライナーの先端を下に向け、下まぶたのまつ毛とまつ毛の間の粘膜を埋めていきます。「下まぶたにラインを入れると、目の縦幅が広がり、印象が大きく変わります」と麻生さんは話しました。ポイントは、黒目の下に、黒目の幅より少し広めにラインを入れること。目頭から目尻まで入れて囲んでしまうと、きつい印象になってしまうからだそうです。
アイラインが終わると、仕上げのマスカラです。「地毛のように、自然体に見せるのがコツ。ポイントは、マスカラ液をつけすぎないよう、最初にブラシの先をティッシュで軽く拭うことです」と麻生さん。そして、ここで秘密兵器が登場しました。ホットビューラーです。マスカラをつけた後にカールを保つのに効果的で、試しに使ってみた参加者からは「これ、ほしい!」という声が相次ぎました。
終了後のアンケートでは「次回はぜひ眉の描き方編を開講してください」「また麻生先生に教わりたい」という声を多くいただきました。ご参加くださった皆さま、麻生先生、ありがとうございました!