第8回AGカフェ
おうちで白髪ケアのコツ
Project report 学び ハウツー ヘア ビューティー レクリエーション
[ 20.09.21 ]
Aging Gracefully世代の学びとネットワーキングを目的に、定期開催しているAGカフェ。
8回目の今回は、初めてオンライン会議ツール「Zoom」を使って開催し、15人が参加しました。新型コロナウイルスによる外出自粛で、美容院に行きづらい時期が続いたことから、自宅でできる白髪ケアのコツを、仙台市の美容室「CLASS」店長の細谷智さんに伺いました。
細谷さんは、毛髪診断や頭皮ケア、パーマ剤、カラー剤などの高度な知識が求められる「ヘアケアマイスター」の資格を持つベテラン美容師です。顧客の8割はAG世代の女性なのだそうで、「大人映えするショートヘアと、白髪を目立ちにくくするカラーリング、ハイライトが得意です。YouTubeチャンネルでも紹介しています」と、あいさつされました。
カフェは、参加者から事前にいただいた質問に沿って進行しました。
まずは、自宅で白髪染めをする際のコツについて。細谷さんは「髪全体ではなく、生え際や分け目など、白髪が伸びてきて目立つ部分だけを染めてください」とアドバイスしました。
市販の「泡タイプ」の白髪染めは髪全体にいきわたりやすいため、粘度のある「クリームタイプ」を選んだほうがいいのだとか。今回はホーユーのセルフカラー剤を紹介いただきました。カラー剤をつけるときは、ハケやくしではなく指を使うほうが、白髪部分だけに塗りやすいそうです。
心がけたいことはスピード感で、塗り始めから終わりまでを10分以内に収めると、ムラになりにくいそうです。
「髪へのダメージを防ぐため、放置時間は長くても20分。美容院で『染まりにくい』と言われた人でも最長30分にしてください。頭にラップを巻いて保温すると、染まりやすくなります」
色選びについては、参加者から「白髪染めをしてしばらくすると、髪全体が赤っぽくなった」という悩みが寄せられました。
細谷さんはこの現象が起きる理由を次のように説明しました。
「白髪を暗く染めるため、カラー剤には赤色の基剤が多く入っています。黒い髪にはもともと、赤みのあるメラニン色素が多く含まれています。染めてから時間がたつとカラー剤の色が抜けていき、脱色した髪が赤茶けて見えてしまうんです」
色が抜けていく原因としては、紫外線や熱、シャンプー、プールの塩素などがあるそうです。
細谷さんは、赤みが出にくくなる方法をいくつか紹介しました。一つは、白髪を「隠す」のではなく、髪全体を明るくして白髪を「目立たなくする」方法です。
「黒と白だとコントラストがはっきりして目立ちますが(下写真左)、ライトブラウンと白はコントラストが弱く(同右)、白髪が目立ちにくくなります」
赤くなってしまった髪全体に、アッシュなど寒色系の色を入れるのも、一つの手です。赤みに青みを加えることで、全体的に暗いトーンに仕上げることができます。
「ただ、白髪の分量が多い場合は、白髪部分が緑っぽく染まるため、顔色が悪く見えてしまうこともあるので注意してください」とのことです。
美容院でやってもらうなら、伸びてきた白髪とそれ以外の部分を、別のカラー剤で染めてもらう方法もあります。
「伸びてきた白髪には赤みの強いブラウン系のカラー剤、その他の部分には暗めのブラウン系を入れると、色が落ちても赤っぽくなりません」と細谷さん。白髪や赤みが目立ちにくくなれば、染める頻度を減らすことも可能になるため、髪へのダメージを減らせるメリットがあります。
続いては、「肌が弱く、染めるのが不安」という悩みが寄せられました。細谷さんは、染める前に乳液やハンドクリームを生え際につけて皮膚を保護する方法を紹介。
カラー剤を頭皮に押し込むのではなく、根元に「のせる」感覚でつけていくよう、アドバイスしました。また、カラー剤より色の定着効果は弱いものの、髪や頭皮へのダメージが少ないカラーコンディショナーや、生え際など目立つ部分にだけヘアマスカラやヘアコンシーラーを使う方法もあるそうです。
最後は、参加者全員で記念撮影。終了後のアンケートに回答した参加者には、ホーユーからヘアコンシーラーがプレゼントされました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。