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「パンツスタイルが好きだけど、似合わなくなってきた気がする……」と、AG世代の方からご相談を受けることが多くあります。体形の変化という理由が大きいですが、まとう雰囲気の変化が一つの要因でもあると思います。年を重ねると、積み重ねてきたその経験からか、落ち着いた雰囲気が備わってきます。なので、シンプルなスタイルだと、少し地味な印象、ぼやけた印象になってしまうことがあるんです。私も痛感しているのですが、大人がおしゃれを楽しむには、メリハリをつけることがとても重要。もちろんパンツスタイルもそうです。きれいめなスタイルでも、カジュアルなスタイルでも、何かしらで印象を引き締め、メリハリをつける必要があります。合わせるトップスの素材に気を使ったり、メガネなど、ポイントとなる小物をプラスしたり、コーディネートでメリハリをつけていくとこもできますが、パンツそのもので印象を引き締められるといいですよね。パンツが似合わなくなってきたと感じている大人の女性におすすめしたいのは、センタープレスの入ったタイプです。センタープレスが入ることで、少しフォーマルな雰囲気がプラスされ、印象が引き締まります。縦にまっすぐ入るラインで、スタイルアップもかないます。ポイントは、腰回り、もも周りに適度にゆとりのあるタイプを選ぶこと。気になる部分の体のラインを拾わなくなるという利点はもちろん、今の流れに沿った、余裕を感じさせる大人のスタイルを作りやすくなります。パンツそのものが印象を引き締めてくれるので、どうコーディネートするかは、難しく考える必要がありません。例を挙げてみます。オフィス対応のフェミニンさのあるスタイルを作るのであれば、テーパードシルエットのパンツに、優しい色味のニットを合わせ、足元には履き慣れたレザーシューズを。パンプスはもちろん、今どき感がプラスされる、グルカサンダルもいいかもしれません。マニッシュ派のカジュアルなスタイルであれば、今年らしさのあるタックの入ったワイドシルエットのパンツに、スウェットトップスを合わせ、足元にはスニーカー。バッグをレザー素材など、フォルムのしっかりしたものにすれば、大人の女性が着ても違和感のないスタイルが作れます。似合うパンツのシルエットは、その人の体形、仕上げたいスタイルによって変わってきます。試着をしながら好みのパンツを探してみてください。好みのものが見つかって、活躍することがわかったら、色違いで購入するのもおすすめです。文=植村美智子イラスト=米山夏子いつも素敵に服を着こなして、ファッションを楽しみたい――。そんな40代と50代、Aging Gracefully(=AG)世代に、スタイリストで個人向けのコーディネートサービスも行う植村美智子さんがワンポイントアドバイス。かわいいイラストとともに紹介するコラムです。植村 美智子(うえむら みちこ)スタイリスト。大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン科を卒業。stylist吉野みゆき氏に師事し、1996年に独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。個人の方向けのファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を展開。公式サイト https://liltin.com/「植村美智子の『AGおしゃれコンシェルジュ』」バックナンバーです。>>チュニック選び、三つのポイント >>黒い服を素敵に着こなすために記事のご感想や、Aging Gracefully プロジェクトへのお問い合わせなどは、下記アドレス宛てにメールでお寄せください。Aging Gracefullyプロジェクト事務局:agproject@asahi.com
年齢を重ねた大人の女性に根強く人気の、お尻が隠れる「チュニック丈」のトップス。気になる腰回りを覆い、安心感を与えてくれる、心強い味方です。ですが、安易に着てしまうと、印象をもたつかせ、おしゃれに見えにくくする危険なアイテムとなってしまいます。そう、みなさん既にそのことにお気づきですよね。でも、決して「チュニック丈のアイテムを着てはいけない!」ということではありません。ちゃんと選べば大丈夫です。おすすめしたいのは、体形をカバーしつつ、いまどきのおしゃれな雰囲気をまとわせてくれる、ゆったりサイズのロングシャツ。ゆったりしているとはいえ、やはりシャツ。印象がゆるくなりすぎず、大人の女性に似合いやすい、カジュアルなスタイルを作ることができます。「頑張っている」「気合が入っている」と思われてしまうことを、一番避けたい大人のおしゃれ。肩の力の抜けた余裕のあるスタイルを作りたいですが、適度に締めておかないと印象がもたついてしまうのです。スッキリ、バランスよく、素敵にロングシャツを着こなすコツは、アイテムの選び方にあります。私が思うアイテム選びのポイントは、三つです。1 小さな襟のものを選ぶ大きな襟も格好良くていいのですが、顔の近くにくる襟の主張が強いと、望んでいない迫力が出てしまうことがあります。バンドカラー(※)や小襟のシャツなど、襟が優しく存在しているタイプを選ぶことで、力感のない、おしゃれな雰囲気を作ることができます。 ※バンドカラー:首を包むように襟の形が丸い帯(バンド)になっているシャツのこと。2 裾に向かって広がっていないシルエットのものを選ぶ裾に向かって真っすぐ落ちるストレートシルエットや、丸みを帯びて落ちるコクーンシルエットのものを意識して選んでみてください。そうすることで適度にキリッと雰囲気が締まり、大人の女性に似合いやすいスタイルを作ることができます。パンツともスカートとも相性が良く、バランスよく合わせることができるのもうれしいポイントです。ギャザーの入ったフワッと広がるタイプや、裾に向かって広がっていくAラインのタイプも、雰囲気があって良いのですが、そのタイプのシャツが持つフェミニンさやエレガントさが、大人の肌質や表情とあまり相性が良くないと感じることが多々あります。違和感が生まれたり、印象が強くなりすぎたりしてしまうことがある上に、合わせることができるボトムスも限られてしまうので、少し難しいアイテムとなりそうです。3 裾に動きのあるものを選ぶサイドにスリットが入っていたり、着丈に前後差があったり、カットがラウンドになっていたり、裾に動きのあるタイプを選ぶことで、ボトムスとのつながり部分が直線ではなくなり、着こなしやすくなります。例えば、明るい水色のロングシャツに黒のパンツを合わせた、コントラストがしっかり効いたレイヤードも、色の切り替え部分が直線ではなくなることで、なじみ良くつながり、おしゃれな雰囲気のある、納得のいくスタイルに仕上がります。そして、チュニック丈を好む方に、着丈をさらに長くした、シャツワンピースもおすすめしておきます。選び方のポイントはロングシャツと同じ。ワンピースの裾からパンツやスカートをのぞかせるスタイルは、一度知ってしまうと、頼りにせずにはいられない着こなしです。ワンピースというアイテムが得意な、お出かけ感のあるスタイルを作ってくれつつ、全身をふんわり包んで体形カバーもかなえてくれる、大人の女性にこそおすすめしたいスタイルです。まだしばらく寒い日が続きますが、お店には、軽やかな素材の春のアイテムが並んでいます。明るくきれいな色柄のものを選び、暖かい季節に向かって気分を高めていくのもいいですよね。文=植村美智子イラスト=米山夏子いつも素敵に服を着こなして、ファッションを楽しみたい――。そんな40代と50代、Aging Gracefully(=AG)世代に、スタイリストで個人向けのコーディネートサービスも行う植村美智子さんがワンポイントアドバイス。かわいいイラストとともに紹介するコラムです。植村 美智子(うえむら みちこ)スタイリスト。大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン科を卒業。stylist吉野みゆき氏に師事し、1996年に独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。個人の方向けのファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を展開。公式サイト https://liltin.com/「植村美智子の『AGおしゃれコンシェルジュ』」バックナンバーです。>>黒い服を素敵に着こなすために記事のご感想や、Aging Gracefully プロジェクトへのお問い合わせなどは、下記アドレス宛てにメールでお寄せください。Aging Gracefullyプロジェクト事務局:agproject@asahi.com
いつも素敵に服を着こなして、ファッションを楽しみたい――。そんな40代と50代、Aging Gracefully(=AG)世代に、スタイリストで個人向けのコーディネートサービスも行う植村美智子さんがワンポイントアドバイス。かわいいイラストとともに紹介するコラムです。年齢を重ねていくと、ある日いきなり、自分のいつものファッションに違和感が生まれてしまうことがあります。一度感じてしまうと、その違和感はなかなか消えてくれません。「黒が好きで、黒い服ばかり持っているけど、最近どうも、素敵に着こなせていない気がする」「老けて見えてしまっているような気がする」という大人の女性の声を耳にすることが多くあります。そんな違和感を抱えている人たちから、「きれいな色のアイテムを着た方がいいですよね?」「もう黒は着ない方がいいですよね?」と相談されます。もちろん、きれいな色を採り入れていくのは賛成です。でも、好きな色の黒を諦める必要もないと思うんです。確かに黒は、大人の肌質とあまり相性の良い色ではないかもしれません。何も考えずに着てしまうと、印象を地味にしてしまう危険があります。でも、ちょっと気を使えば大丈夫。気にするべきは、素材、質感です。必要なのは、やはり「ツヤ感」。ツヤのある生地のアイテムを選ぶことで、華やかさがプラスされ、なんとなくの違和感から、逃れやすくなります。まず試して欲しいのはトップス。顔の近くにくるトップスの素材を意識することで、わかりやすく変化があるはずです。ニットであれば、例えば、アンゴラやフォックスなどが使われている、毛足が長くてふんわり柔らかい、ちょっとリッチな雰囲気のものを。デニムパンツやチノパンなど、カジュアルなアイテムと合わせても、しっかり大人のおしゃれを作ってくれます。黒が好きな人は、全身真っ黒になることも多いですよね。オール黒のコーディネートの時、ボトムスをツヤのある素材のものにするのもおすすめです。サテンやレザーなど光沢のある素材にすることで、華やかな雰囲気が生まれ、大人の女性が映えるスタイルが作れます。マットな質感の黒を着るのであれば、アクセサリーの力を借りてみましょう。そうです。ゴールドやパールで華やかさをプラスします。優しい印象のものは逆効果となりかねないので、格好良さや、エレガントさを感じられるタイプのものを。顔まわりのアクセサリー、ピアスやイヤリングはもちろんですが、顔の近くにくることが多い手にも注目です。リングや、ブレスレットも、しっかり意識して選んでつけることで、変化はついてくるはずです。文=植村美智子イラスト=米山夏子植村 美智子(うえむら みちこ)スタイリスト。大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン科を卒業。stylist吉野みゆき氏に師事し、1996年に独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。個人の方向けのファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を展開。公式サイト https://liltin.com/記事のご感想や、Aging Gracefully プロジェクトへのお問い合わせなどは、下記アドレス宛てにメールでお寄せください。Aging Gracefullyプロジェクト事務局:agproject@asahi.com